OpenCola創立者、Cory
Doctrow氏インタビューその2(01/03/28)
by Cory
Doctrow & Jnutella.org
Jnutella.org:P2Pは何を変えると思いますか?(人の生活、今のインターネット)
Cory:僕は、最大の変化ってのは、ネットワーク・モデルと社会の仕組みになるだろうなぁと思ってる。でこの2つは、参加者も増えて、ドンドン成長しているんだ。
僕はこれを、2倍メトカーフェの法則(訳者注:「n台の機械を接続すると、そのネットワークの価値はnの2乗倍にまでなりうる」というロバート・メトカーフェが考えた法則)と呼んでる。
メトカーフェは、ネットワークの有用性は、その人気の(流行の)2乗の増え方をすると言ってる。つまり、4台のファックスは、2台しかないファックスの16倍以上便利だよってこと。
でもクライアント・サーバーの世界にある問題はこんな感じだ。ネットワークの利用可能性は、その人気に従って減少しちゃう。例えば、あるウェブサイトに、トラフィックがすごく集中しちゃうと、その負荷でウェブサイトがシャットダウンするわけだ。
だけど、うまく設計されたP2Pネットワークでは、全てのユーザーは自分が使うリソースを追加していくことができて---それが一般的に広がり、かつ使いやすくなればなるほどパワフルになる。
SF作家のSpider Robinsonは昔、こんな風に書いてる。「何百万ものひとが、りんごを共有したら、誰も得をしない。『特に』りんごに関しては」
今のP2Pネットワークでは、これは真実じゃない。何百万ものひとがP2Pというりんごを共有すれば、みんな『もっと多くの』りんごを手に入れることができるわけだから。
Jnutella.org:P2Pは今後インターネットにどのような影響を与えると思いますか?
Cory:僕は、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)のビジネスに大きな影響を与えると思う。
この手のビジネスでは、無制限のユーザーアカウントを売って、自分達のUSERSHIPを増やし、ユーザーのほとんどは、帯域全部を使わないだろうという予測のもとで、自分達の利益を確保してきた。
P2Pでは、このことがまさにはてはまる!ISPは、すっかり弱まっちゃうだろう。 中央でのコントロールに基礎を置くこの手のビジネスは、多数の問題に直面することになるだろうと、僕は考えてる。だけど、このビジネスのベストな会社は、この問題をチャンスに変えるべく、自分達のビジネスのやり方を変えるとも思う。
もし、きみのビジネスが、誰がきみのメディアのコピーを持っているとか、何をもってこれを行っているのかを知るってことに軸足があるとすると、P2Pっていうのは、かなりの挑戦になる。なぜならユーザーは「あなたのために、あなたの仕事をやってくれ」たり、きみのために、きみのファイルを配信したり、公開したりってことになるから。
もしきみが、利益の上げかたをわかってるなら、きみはビジネスに頭を突っ込んでるってことだ! さもなくば、逆境に陥って、親友となりうるユーザーを罰しようとしてる、自分自身を見ることになるわけ。
Jnutella.org:P2Pとは、結局何を持ってP2Pと定義しますか?
Cory:簡単に言っちゃうと、「サーバー」ではなく「ワークステーション」として設計されている機械が、サーバーが今までやってきたことをやり始めちゃったときに、P2Pってやつが生まれたんだと思う。
サーバーとワークステーションの境界線っていうのは、僕らの理解を超えてぼやけてきてる。僕が今この文書を書いているラップトップは、僕が管理者だった1995年ごろのサーバーよりも100倍はパワフルだし。
唯一残されてる違いっていえば、これらの機械が、配線収納の聖職者ともいえる、システム管理者の管理化にあるサーバーのパワーを期待されているってことだ。
デスクトップは、みんなが日常業務で使う機械だ。デスクトップが、サーバーでやってる処理をやり始めると、君はP2Pを手に入れたってことになる。
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