OpenCola創立者、Cory
Doctrow氏インタビューその1(01/03/28)
by Cory
Doctrow & Jnutella.org
初めに
2001年初のインタビューとして、OpenColaの設立者、Cory
Doctrowのインタビューを収録した。Coryは、P2Pエバンジェリストとして活躍しており、ピア・ツー・ピアワーキンググループにも参加し、オープンソースという考え方への深い理解と、その発言の明快さから非常にP2Pコミュニティの中でも信頼が厚い人物である。彼が今のP2Pについて、どう考え、その将来をどう考えているのかを、10個の質問から紐解いていく。
Jnutella.org:P2Pに興味をもたれたのは何がきっかけですか?
Cory Doctrow(以下Cory):僕らは、インターネット全体を2、3時間ごとに索引しなおして、インターネット上にアップされると同じくらいのタイミングで、興味のあるページを自動的に見つけるエージェント技術を研究していたんだ。
元々ユーザーが持っているコンピューターに「情報の入手」や「情報の検索」の作業の負荷を分散させて、見つかったページを中央のデータベースに格納しようと(SETI@Homeのように)考えていた。
だけど、僕らがこれをモデル化しようとすればするほど、実現できる可能性がどんどん低まってきてしまったんだ。
僕らは「情報の検索」の能力を持つユーザーを増やすペースと比べて、データベースはその2倍のペースで成長しなくてはならなかったんだ。言い換えれば、僕らが、ユーザーを増やすペースの2倍のペースでコンピューターを買わなきゃならないってことだ。
これは、まったくもって良いアイディアとは言えなかった。 そんなとき、OpenColaのCTOのJohn
Hensonが全部を分散させるアイディアを思いついたんだ。最初は、彼以外の僕らみんなは、彼が言わんとしていることがわからなかった。だって不可能なんだもの!なのにJohnは、僕らにその考えを押しつづけて、そして僕らは徐々に彼の言ってることが分かるようになってきた。
Gnutellaの出現が、彼の言っていることを決定付けるものだった。うまく動いていて、完全に分散したシステムを目の当たりにすることで、僕らはこれが本当に実現可能なんだと確信したんだ。
Jnutella.org:なぜOpenColaを始められたのですが?
Cory:3人の設立者(僕と、CEOのGrad Conn、CTOのJohn Hensonの3人)は、5年間くらい、他人のための技術を作る仕事をしてきた。それで、僕らは他人のために何かを作ってことに疲れちゃったんだよ。僕らは自分達が持ってる何かを作りたかったんだ。
Jnutella.org:OpenColaは何を行うコミュニティ(企業)ですか?
Cory:OpenColaは、かなりイケてる組織だよ。アメリカ、カナダ、ヨーロッパの技術者とビジネス開発をしてる人たちがいる、驚くに値するような在宅勤務の文化を持ってる。僕らのもっとも重要なコミュニケーションっていうのは、僕らのイントラネット、ニュースグループ、IRC、Zope(訳者注:ハイパフォーマンスなダイナミックウェブサイトが簡単に作成できる無料のオープンソースアプリケーションサーバー)スタイルのメッセージ掲示板を介して行われてる。
Jnutella.org:OpenColaを運営していて面白いと思うときはどんなときですか?
Cory:はは!僕がOpenColaを運営してるだなんてとんでもない!会社をやるなんて思ってないよ。第一、僕はOpenColaのスポークスマンなんだ。僕は、OpenColaという会社自体、会社のビジョン、製品とかを議論する資格があるんだ。で、僕は、どっか端っこにいたり、システム管理とか、製品設計をちょこっとやってみたりとかしてる。
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