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2000/10/15
カワサキ kawasaki@jnutella.org
Peer to Peer working group第一回会合の様子
KAWASAKI Yuichi
kawasaki@jnutella.org
2000/10/12
Intelが主催で開催されたPeer to Peer Working Group(以下P2PWG)に参加した.この文章はその詳細を示すことを目的として書かれた.
今回の会合は、Intel主催で行われたものであり、会場はSan Jose
Hyatt.
前日までに登録したメンバーは260名.当日にきた人間も合わせると300名強のメンバーが会場に集まり、立ち見も出るほどの盛況ぶり.
メンバーは多くがP2Pのスタートアップ企業であり、95%が米国内、5%が米国外という構成(予想).ジーン・カン、ScourのCEO、KalepaのMiKo
Matsumura等の有名人も散見できた.ただ、ジーン・カンはむすっとしたわかぞーで話をするとこれがあんまり面
白くない.基本的にコミュニケーションが得意な人物ではなさそうだ.彼の頭の中では色々と物事が広がっているのであろうが.Jnutella.orgで提案しているMog
projectに関しても「That's cool...(うわのそら〜、目がイッてる)」とたいそうお疲れの様子でした.合掌.
Clip2Dssのメンバーと会い、Gnutella Specificationの事で話題になる.彼らも我々が翻訳した文章を知っていたらしく、「GreatJob!]といわれた.彼らとは協力関係を結べそうだ.またO'Reillyの人ともあって、日本語のアンケートを感謝された.
肝心な会合の中身はというと、あまり興味深いものではなかった.ビジネスに対する見とおしも示されないばかりか、内容はこのワーキンググループの進行の仕方に終始し、それに対して周りの個人から攻撃を受けるという構図.ビジネスへのインパクトやら、技術の見とおしやら、Intelの考えるP2Pの形などは何一つ示されず.Intelは完全に主導権を参加者のHACKER軍団(おっと、スタートアップ企業か)に握られていた.
Intelはこのワーキンググループに対してイニシアティブを取ってミーティングを行うことができなかった.彼らがP2Pのコア技術を持っていない、またそのコードすらいじっていない(と思われるふしが多々あり)ということは言うまでもないが、その他に参加しているこういったグループ(いわゆる新しい技術が好きで、それに自分の将来かけてます的な人々&HACKER)が、Intelなどの大手主導型のワーキンググループとは共存できにくいことを示している.Intelの意見に対抗するものとしては、「これはやはりオープンソース的に行われるべきであり、誰かが主導権をもってかねを巻き上げるモデルではない.IETFをモデルにしろ!」というものだ.いかんせん、この場を仕切るはずのBob
Knightenが牛乳瓶の底眼鏡をしたおじいちゃんで、いきおい溢れる若人HACKER野郎を止められるわけもなかったのだが、それにしても彼が「オープンソース」という概念自体、またインターネットがW3CやIETFという団体によって支えられ、作られてきたものであることをあまり認識していないこと自体がだいぶ「痛い」ことだ.こういった標準技術を決めるワーキンググルーにおいて、当然考えられなければならないのは、「オープンな議論」と「オープンな組織」であるにも関わらず、「クローズドなメンバーが中心となり」「お金を参加の際には巻き上げる(ことも選択肢にある)」というのは非常にどうかしているとしか思えない.実際、多くのメンバーがそこに対してのアレルギー反応を起こしており、ティム・オライリーも「まったくもって最低のはじまりだ」という一言を残して場を去った.(で拍手)
私もそう思う.これは、Jnutella.orgにも言えることで、非常に重要なポイントだと思う.この原因としてIntel側から出されたメンバーシップ制と、階級による情報開示のクライテリアの明確化というものに対して個人の怒りが爆発したという形になっている.Jnutella.orgの進め方としては、誰でも参加可能であるが、コアメンバーがいて彼らが組織をOrganizeしていくという形をとったほうが自然であろう.やはり民主的な進め方をJnutella.orgではしたい.まぁ、Bob
Knightenよりはまだ私の方がましだろう.
報告書をまとめると
・Intelの主導権の希薄さ
・オープンソース的な物事の進め方に対する大きな期待・需要
・日本を含めるアジアのP2Pのプレゼンスの低さ
・ダブルバイト対応に関する認識の低さ
・モバイルを頭に入れてる人は皆無
・参加者の技術レベルは非常に高い&コミュニティに貢献しようという気持ちは大きい
というものが上げられる.ビジネス面での収穫はほぼなく、次回からの会合の出席の必要性は非常に低い.オライリー主催のP2Pのカンファレンスは興味をそそられるが(まだ懲りてない...)
最後にTim O'reilly、Miko Matsumuraの言葉に多いに賛成
「このようなプロジェクトにはIETF(Internet Engineering Task
Force)のワーキングモデルがうまく当てはまるはずだ。それなのに,Intelは主要企業が権力のすべてを握るような組織体系を提案している」(O'Reilly氏)
「Intelは,P2Pは“オタクによる実力社会”だということを理解すべきだ」(Miko
Matsumura@kalepa)
「P2Pの可能性を最大限に生かすためには、更に開かれた議論が必要だ」(カワサキ)
参考リンク
http://www.zdnet.co.jp/news/0010/13/p2p.html
http://www.oreillynet.com/pub/a/p2p/2000/10/13/working_grp.html
http://www.oreillynet.com/p2p/
乱文長文で失礼しました.
KAWASAKI Yuichi
kawasaki@jnutella.org
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