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P2P Conferenceから得られたビジネスモデルへの一考察
First Post :: 2001/03/01 (Thu) 00:26:08 Last Updated :: 2001/03/19 (Mon) 04:57:04 川崎ゆういち
kawasaki@jnutella.org

P2P Conferenceでの一番のトレンドは、「分散コンピューティング」と「コラボレーション」だろう.出展している企業、及び参加を希望しビジネスパートナーや出資先を求めるスタートアップの80%以上はここに分類されるものだ.簡単にいってしまうと、非常に簡単でインターネットに繋がっているPCの余っているリソースを効率よく使う、というのが前者のビジネスモデルであり、インターネットに浮かんでは消える島のような存在のユーザーをそのまま、自然な状態で情報を共有し、コミュニケーションを行おうというのが後者のビジネスモデルである.

ただ、私はこの2つのビジネスモデルには非常に懐疑的な視点を持っていることをここに示したい.まず、分散コンピューティングのビジネスモデルだが、これには超えなくてはならない壁が数多く存在する.

まず1つにどう彼らのアプリケーションをインストールさせるかという問題だ.SETI@Homeは、「宇宙人を探そう」というお金では図れないユーザーの夢があった.それが強烈な動機となり、アプリケーションのインストールをユーザーは積極的に行い、そのアプリケーションを動かすためにユーザーはPCをインターネットにつなぎっぱなしにして電源を入れっぱなしにしておいた.これは自分が見たことがない宇宙人を探す、という夢に協力しているのであり、お金を対価として求めていないことがユーザーのモチベーションの源であることは自明だ.

ここまで書いてお分かりのように、分散コンピューティングを行う企業はユーザーに対してこれらを行わせるモチベーション、つまり、アプリケーションをインストールさせ、PCの電源をずっといれっぱなしにさせ、インターネットに繋ぎっぱなしにさせるのをどうするのかが分かっていないのだ.自分のPCを1時間貸すことで5円〜10円を手に入れてどれだけのユーザーが満足するのだろう?私ならばその対価は金銭に求めない.

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